モノーキ
第3回「大暗黒連盟の野望を砕け!!」
 


 
オオタ「あー、その指の包帯どうしたんですか?」
カワタ「おう、一年ぶりに料理をしたら包丁で指をきっちまった。」
オオタ「まったく金が無くなったからといって自炊もいいですけど、
        一歩間違えれば包丁でも大怪我するんですから気をつけてくださいよ。」
カワタ「まぁ、人類が滅亡するわけじゃないからそんなにガミガミ言うなよ。」
タカハシ「そうとは限らないぜ!!」
カワタ「なに言ってんだよ。包丁で人類皆殺しにしようったて、すぐに警察に捕まっちまうぜ」
タカハシ「そうか、ところでなんで包丁はあの形をしているのか考えたことはあるか?」
カワタ「そりゃぁ、食べ物を切るためだろう。」
タカハシ「他にも使い道があることに気がつかないのか?」
オオタ「まぁ、あと考えられるところはジャガイモの芽を取ったり…、刺したり……刺す!?
タカハシ「そうだ。包丁は食べ物を切る道具であって、刺す用途などほとんどないはずだ。
          なのに何故、昔から全く形状も変わらず、刺すこと…、そう、悪く言えば人を刺すことに使えるようにできているんだ?そんなことに使う人なんてまともな人間ならばいないのに」
タカハシ「俺にはこのことが以前から気になって仕方がないんだ。
          まるで何物かの意思によって、包丁があの形状が維持されてきたかのような…」
カワタ「じゃぁ、なんだ?
        誰かが何らかの目的のために、食べ物を切る以外の意味合いを持たせて包丁を開発し、その形状を現在まで維持してきたっていうのか?」
タカハシ「そう、包丁の人が刺せるあの形状は人類滅亡計画の一端だったんだ!!」
カワタ「そ、そんなばかな。たかが包丁で人類が滅亡するわけないだろ!!」
タカハシ「いや、よく考えてみろ。例えば日本刀はおもわず何かを斬りたくなるという魔力みたいなものがある。」
オオタ「確かに、妖刀村正とかが有名ですよね。」
タカハシ「その斬りたくなる魔力というのが、もし人為的に込められていたとするとどうなる。」
オオタ・カワタ「!!」
タカハシ「そして、その技術を現代の科学力によって、包丁にダウンサイジングできたらどうなる?。」
オオタ「ま、まさか…」
 

タカハシ「そう、日本刀の魔力を包丁に込めた催眠効果で、現代日本に大量殺戮を起こすんだよ!!」
カワタ「そ、そんなことが本当にできるのか?」
タカハシ「あぁ、可能だろう。ウォークマンなどに代表されるように、日本の工業製品でもっとも得意な分野が商品の小型化だ。これらの技術を利用して、日本刀を小型化して包丁として売り出している商品が出てきてもおかしくはない。」
オオタ「いったい誰がこんなことを…」
タカハシ「おそらく…、これはあくまでも俺の仮説でしかないのだが…、過去に日本刀を作っていた鍛冶屋と、それを売りさばいていた商人。彼ら古代日本の死の商人達だ。」
オオタ「そ、そんな昔の死の商人達が今も活動を続けているなんて…」
タカハシ「いや、彼らは時代の要請に応じて様々な武器を作ってきた。彼らの引きがねによって第二次世界大戦が起こったという説もあるくらいだ。」
オオタ「そ、それじゃぁこの計画は…」
タカハシ「あぁ、もう止められないだろうな。人類一人一人が誘惑を打ち砕く強い意志を持たない限り…」
 
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