モノーキ
第5回「日本没落の真相とは!!」
 


 
カワタ「あー、なんでうちの社員食堂はこんなにまずいんだよ!!」
オオタ「このザルソバ鼻つまんで一気に飲みこまないと、食べられませんよ。」
カワタ「わざとまずくしているとしか、思えないぜ。」
タカハシ「あんがい、カワタの言う通りかもしれないぜ!!」
オオタ「タカハシさん!!」
タカハシ「うちの会社だけでなく、俺達の知り合いの中に自分の会社の社員食堂をうまいと言う知り合いがいるか?」
カワタ「そういえばいねぇなぁ」
オオタ「知り合いの、どの会社の社員食堂もまずいって評判ですね。」
タカハシ「ほとんどの会社でまずいという社員食堂。この社員食堂に何か大きな秘密が隠されていると思うんだ。」
オオタ「!! もしかして、例の古代死の商人達の日本への攻撃では?」
タカハシ「いや、違うな。社員食堂は日本全国各地に散らばって存在しているんだ。しかもそれぞれの資本もバラバラだ。これらの会社の全てに食いこめるくらいの組織だったら、こんなことをしなくてもとっくに日本を好き勝手に動かせているよ。」
カワタ「ただ単にコスト安くするために、腐った素材を使っているんじゃないか?」
オオタ「でも、うちの大学の学食は結構おいしかったですよ。」
カワタ「そういえば、学食はうまい。って話はよく聞くよなぁ。」
オオタ「同じ食堂でも、会社だとまずくて、学校はおいしいってのは不思議ですね。」
タカハシ(会社と学校、サラリーマンと学生の違い…?)
タカハシ「ま、まさか…」
カワタ「何かわかったのか!!」
タカハシ「この謎を解く鍵は学生とサラリーマンの違いにあったんだ。」
タカハシ「まずい飯を食べる時に最も要求される能力はなんだ!!」
オオタ「我慢ですか?」
タカハシ「そう、食のレベルはそのまま生活のレベルを反映する。そして程度の低い食生活を続けていると金はあっても生活レベルはどんどん下がる。そして、そのまま生活レベルが極端に下がっていくと最後にはどうなる!!」
オオタ「…ハッ!!」
カワタ「まさか!!」
オオタ・カワタ「奴隷!?
 

タカハシ「そう、まずい飯を食べさせ続けることにより、各会社の従業員の従順な奴隷化を謀っていたんだ。
カワタ「けど、社員食堂は日本全国各地に散らばって存在しているっていったのはタカハシだぜ?どうして、各社で同じようなことができるんだ?」
タカハシ「いや、今の世の中には社長向けの雑誌もある。また、俺達平は普段社長と交流することはめったにないだろう。社長は社長と交流することが多い。つまり、この手法が社長同士の社長ネットワークによって、自然発生的に産まれ、自然に増加していったのだろう。」
カワタ「もしかして、日本人の年功序列の出生制度や、個性がないと言われているのも…」
タカハシ「あぁ、この手法の弊害だろう。」
オオタ「この手法がこれだけ全国に広まっているとなると、僕らに残された抵抗の手段はもうないのでしょうか?」
タカハシ「一人一人が自分の意志を持って、真の個性を発揮して仕事をするようにするしかないな。そうすれば、社長達も自分達のミスに気がつくだろう。」
 
カワタ「よし、この事実を社長につきつけて、社員食堂の飯をうまくしてもらおうぜ!!」
オオタ「私仕事ありますので。」
カワタ「あ、俺も…」
タカハシ「ふ、仕方がないか…」
 
         結局上には逆らえない小心者のMMRであった。
 

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