モノーキ
第6回「謎の物質転送現象の正体とは!!」
 


 
カワタ「おいオオタ、どうした青い顔して」
オオタ「え…ああカワタさん。いえ…今回読者からきたメールを読んでいたんですが…」
 
埼玉県 福田さん(仮名)からのメール 
 
最近、僕の部屋で不思議なことが起こります。 
物が突然部屋から消えたり、下の階に移動していたりします。 
一体なぜ、このようなことがおこるのでしょうか? 
MMRで調査してください。 
 
 
カワタ「は?こんなのデマデマ。自分の部屋が汚いからなくすんだよ。」
オオタ「そうですか?結構真実味があるように思えるのですが?」
タカハシ「うむ、これだけだとなんとも言えないな。」
カワタ「そうか?じゃぁ、取材を申し込んでみるか?」
タカハシ「そうだな。初の読者取材を行ってみるか。さっそく福田さんにアポを取ってくれ。」
カワタ「げ、まじかよ。」
 
こうして、我々は物が突然消えるという福田さんの部屋を訪ねることとなった。
まさか、あのときは本当にそんな現象を目の当たりにするとは夢にも思わなかった。
 
オオタ「こんにちは。先日MMRで連絡したものですが」
福田さん「こんにちは」
タカハシ「ここが福田さんの部屋ですか。」
カワタ「汚い以外はなんの変哲もない部屋だな。」
タカハシ(たしかに普通の部屋だ。この部屋で本当に物が消えたりするのか?)
タカハシ「福田さん。どういう状況でよく物が消えるのですか?」
福田さん「さぁ、それが私にもよくわからないんですよ。ふと気がつくとという感じです。」
オオタ「これはもしかしてポルターガイスト現象ではないでしょうか?」
カワタ「確かに、これは霊のしわざかもしれないな。おい、タカハシお払いしてもらおうぜ。」
タカハシ「いや、待て。これがポルターガイスト現象と決めるには早すぎる。ポルターガイストの基本的な行動は住人に自分達の存在を気づかせることにある。今回の例はどうだ。まるで何物かに気づかれたくないとしか思えない。」
オオタ「こんな現象、聞いたこともないですよ。」
カワタ「調査も行き詰まったし、飯行かねぇ?俺腹へっちまったよ。」
オオタ「カワタさん…」
福田さん「ハハハ…、そうですね近くにうまい焼肉屋があるんですよ。案内します。」
カワタ「お、焼肉かいいねぇ。タカハシ行こうぜ」
タカハシ「あぁ…」
福田さん「ない!!私の財布が消えた!!」
タカハシ「なんだって!!」
カワタ「おぃ、俺達をからかってんじゃないだろうな!!」
福田さん「そんなことしませんよ。ついさっきまでここに財布があったんですよ!!」
タカハシ「まさか、俺達の目の前でか!!よし、とにかく本当に消えたのかよく探すんだ!!」
オオタ「ハイ!!」
 
数分後…
 
タカハシ「見つからない。そっちはどうだ?」
オオタ「やはりありませんね。」
福田さん「ありました!!」
カワタ「やっぱり、無くしただけじゃねぇか。で、どこにあったんですか?」
福田さん「それが…、一階です。」
全員「…!!!」
オオタ「だって、ここは二階ですよ。どう考えたって二階にあるはずの財布が一階にあるっていうのはおかしいじゃないですか。」
タカハシ「消された…、俺達の目の前で…」
オオタ「いったい何が起こったんでしょうか…」
カワタ「とにかく財布も見つかったんだし、飯食いに行こうぜ。腹が減っては戦はできぬっていうだろ。」
 
…焼肉屋にて
 
タカハシ「今回ばかりは俺にも検討すらつかない。一体誰がなんの目的であんなことを。」
オオタ「さっきみたいに、なんで物が突然消えたり移動したりするんでしょう?」
カワタ「瞬間移動…、テレポーテーションって奴か?」
オオタ「しかも、福田さんの部屋に限って。あ、福田さんの家の他の部屋には何も起こらないということは福田さんの部屋になんらかの原因があるか、誰かが福田さんの部屋を狙っているということですね。」
カワタ「しかし、ここの牛タンはうめぇなぁ。死んでいった牛に感謝しなけりゃな。」
タカハシ(誰かが狙う…、牛が死ぬ…まさか!!)
タカハシ「…オレは今、この物質転送の秘密についににぶちあたった!」
カワタ「なんだって!!」
タカハシ「いいか、物が消えるというのは俺達の思い込みだったんだ。あれは物が消えていたんじゃない。えぐり取られていたんだ。」
オオタ「どういうことですか?」
タカハシ「なぜあの部屋だけが狙われたのか?いや、あの部屋を生命体と見たてて殺されようとしていたんだ。そして殺し方は体の一部を鋭利にまるでその部分だけを削る殺し方…」
オオタ「まさか!!」
 

タカハシ「そう、福田さんの部屋はキャトルミューティレーションを行われていたんだよ!!
オオタ「ですが、キャトルミューティレーションは普通牛に行うものでしょう?それに、キャトルミューティレーションは普通血がほとんど抜かれたりするはずですが?」
タカハシ「いや、数は少ないが牛以外の動物がキャトルミューティレーションによって殺されたという例はアメリカでの事例を探せばある。それに部屋にとって血の代わりに流れているものはなんだ?」
カワタ「んー、空気か?」
タカハシ「そう、おそらく血の代わりに空気が抜かれているんだ。だが空気は抜けたら気圧が低くなって、また外から入ってくる。だから気がつかなかったんだと思う。」
カワタ「何日も時間をおいて物が消えていくっていうのはどういうことなんだ?」
タカハシ「キャトルミューティレーションは一瞬で起こると考えられているが、実際はアメリカの警察官が行った実験の報告によると、キャトルミューティレーションは一定の時間をかけて行われるということが判明している。ましてや今回は大きな部屋だ。何日もの時間をかけて少しずつ物が削り取られてもおかしくはないんじゃないか?」
オオタ「じゃぁ、実際のキャトルミューティレーションも内蔵はただえぐり取られてるわけではなく、どこかに突然テレポートしているのですかねぇ?」
タカハシ「あぁ、おそらくは別のどこかにテレポートしているんだろう」
カワタ「いったいこんなことを行っているのは誰なんだ?」
タカハシ「そこまではわからない。しかし、もっとも有力な説としてUFOが行っているというものがある。」
オオタ「UFOはストーンサークルのようなレイポイントと呼ばれるところによく出没するんですよね。もしかしたら福田さんの部屋に偶然レイポントができてしまっているのかも…」
タカハシ「あぁ、調査してみる価値はあるな」
 
さっそく我々は福田さんの家に戻り、調査を行った。
そこには偶然にも「レイポントではないか?」と思われるような物の配置ができており、我々はこれらの物を片付けて福田さんにこのことをよく説明して注意をうながした。
その後、福田さんからは物が無くなったという報告は我々の元には来ていない。
 

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