モノーキ
第7回「ノストラダムス大予言の真実!!」
 
第一回の続編なので、それを見てから来ましょう。


 
カワタ「そういえば、大予言の調査のほうは進んでいるのか?」
オオタ「えぇ、タカハシさんに頼まれて調査していました。」
タカハシ「それで、調査は終わったのか?」
オオタ「えぇ、大体は」
タカハシ「で、予言書の初版はいつだったんだ?」
オオタ「えっと…、1555年ですね。」
タカハシ「そうか…」
カワタ「いったいそれで何がわかるんだ?」
タカハシ「いいか、いままでの予言の研究者達は自分が気になった予言詩を近未来にむりやり当てはめて解釈を行おうとしていた。しかし、考えても見ろノストラダムスは 3797年 まで予言を行っている。ということは予言詩が約 1000個 あるのだから、ノストラダムスは平均
    ( 3797 - 1555 ) / 1000 ≒ 2.2
つまり、大体二年に一度くらいの割合で発生する事件を予言しているんだ。」
オオタ「ということは、近年起こるであろう事件を調べたくても、でたらめに詩を一個選んで解釈しても、それが今後十年以内に起こる事件である確率は
    ( 10 / 2.2 )/ 1000 ≒ 0.005
つまりたったの 0.5% しかないんですね。」
タカハシ「あぁ、だから今までの予言解読者の方法がこういう基本事項すら押さえていない、いかにデタラメなものかがわかるだろう。」
カワタ「それで、現在まで大体、えーっと…
    ( 1999 - 1555 ) / 2.2 ≒ 202
推定 202個 くらいの事件が予言されているはずなのか。」
タカハシ「そうだ。だからこの 202個 の的中した予言を調べていけば、おのずと他の予言の正体も見えてくるはずなんだ。」
オオタ「ですが、僕の調べた限りでは確実に的中してると思える詩なんて、100個を遥かに下回りますよ。」
タカハシ「そうだ問題はこの数の差なんだ。この差には一体なにか意味があるのか…?」
オオタ「もしかしたら、未来に大事件が頻繁に起こるから、現在までの事件なんて予言する価値がないといって、予言詩を未来の方に回したのかもしれませんね。」
タカハシ「たしかに、それもあるかもしれない。しかし…、しかし、何かがひっかかるんだ。この数の差が…」
カワタ「曖昧でわかりにくくしているから、予言しているけど解読されてないんじゃないか?」
タカハシ「いや、的中した予言を見ればわかるように、パスツールや、モンゴルフィエの気球、ヒトラーの台頭など、かなり具体的に当てた詩もあるんだ。それに以前の調査でもわかるように、ノストラダムスは自分の予言が起こした未来も見えるんだ。すでに過ぎ去った歴史の人間がわからないような詩を書くわけがない。」
カワタ「そうか…」
タカハシ「いや、まてよ…。もし、本当に予言書によって変更された未来をノストラダムスが見ることができたなら…、ま、まさか…!!」
オオタ「何かわかったんですか?」
タカハシ「いいか、お前達よく聞くんだ。決してこれから話すことに動揺してはならない。」
オオタ・カワタ ゴク……
タカハシ「バタフライ効果というのを知っているか?」
カワタ「いや」
タカハシ「これは有名な例えだが『今日、北京で蝶がはばたけば、その影響で、1カ月後にニューヨークで嵐が起きるかもしれない』という、つまりとても観測しきれない些細なことが、マクロな環境に影響を与えているということだ。」
オオタ「つまり、予言はできないということですか?」
タカハシ「いや、その逆だ。彼は『百詩篇集』という予言書の皮をかぶったものを利用して、とてつもないことを計画していたんだ。」
カワタ「そ…、それの計画とは?」
タカハシ「いいか、ちょっとしたことで未来が変化してしまうということはだ、逆に考えればちょっとしたことでも長期的に見れば未来を変化させるということができるということではないか?」
オオタ「ま、まさか…」
 

タカハシ「ノストラダムスは予言書によるバタフライ効果を利用して、人類の未来を操作しようとしていたんだ!!」
カワタ「ま、まさか…」
タカハシ「いや、可能だ。例えばアレキサンダー大王はマラリアで死んだ。つまりたった一匹の蚊が人類の歴史を大きく塗り替えてしまったんだ。だから、予言書の詩が少しかわっただけで長期的な未来を大きく変えることが可能なんだ。」
オオタ「そ、そんなことって…」
タカハシ「オオタ、例の1999年の詩で未解読の部分があったな。」
オオタ「恐怖の大王が、アンゴルモアの大王を蘇らせるというところですか?」
タカハシ「あぁ、恐怖の大王が予言書そのものだということは示した。ということはアンゴルモアの大王の正体はこの予言書によって引き起こされる未来だということだ。」
オオタ「つ、つまり…」
タカハシ「そう、恐怖の大王の詩は1999年7月を境にノストラダムスは予言書を利用して未来史介入を積極的に行うということも示していたんだ。
 
カワタ「も、もちろんノストラダムスは人類の未来を良い方に導いてくれているんだよな?」
タカハシ「残念だが…、そうとは言えないんだ。オオタ、諸世紀の初版は1555年だったな。」
オオタ「はい」
タカハシ「いいか、1555という数字は1と555に分けられるな。555の各桁に1を足すとどうなる?」
カワタ「666…
タカハシ「あぁ、黙示録で言われている666の暗示を持つ獣…、こいつの正体もノストラダムスの予言書だったんだ!!」
 
カワタ「クソ、人類はこのまま滅亡に向かうしかないのか!!」
オオタ「なんとかならないんですか?タカハシさん」
タカハシ「わからない。ただ …、彼の予知能力にも限界があったはずだ。だから、俺達も少しでもこの未来に抵抗する行動をとれば…、俺達の力は小さくても、俺達にだって蝶のような風は起こすことはできる。決して諦めてはならない。諦めたら俺達の負けだ!!」
 
カワタ「そうだ。この事実を知っているのは俺達だけなんだ。」
オオタ「なんとしても僕達の力で食いとめないと…」
タカハシ ノストラダムス… 俺達はお前の能力には決して屈しない。そして、必ずお前の人類滅亡へのシナリオを打ち崩す
 
タカハシ「よし、MMR出動だ!!
 

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