モノーキ
第13回「The Final Research COUNT.1『追跡』」


二日後…

オオタ「古代死の商人か…」
カワタ「駄目だ。さっぱりわからねぇな。今まで彼らについてどれくらいわかっているんだっけ?」
オオタ「えぇっと…、古代死の商人とは我々が付けた仮名なんですが、日本の戦国時代より少し前あたりに起源を発し、様々な人物に武器を提供し常に日本の歴史を裏で操っていたようです。明治維新以後、表立って歴史舞台には登場しませんが、それでも常に歴史に大きな影響を与えていたのは間違いないようです。」
カワタ「それだけの情報じゃぁ、正体をつかむなんて無理だよなぁ。」
オオタ「でも、なんとかしないと2月14日には間に合いませんよ!!」

カチャッ

カワタ「タカハシ、何かわかったのか?」
タカハシ「だめだ。今回ばかりは手がかりすらつかめない…。」
カワタ「おぃ、何言ってんだよ!!お前があきらめてどうするんだよ!!いつもみたいに、もう仮説くらいたててんだろ?」

バンッ!!

タカハシ「俺だって……、わからないことぐらい…ある…」
カワタ「タカハシ…」
タカハシ「すまない…取り乱してしまった。また文献をあたってくる…。」

さらに数日後…

カワタ「一体どういうことだ!!まったくやつらの正体がつかめない!!」
オオタ「とりあえず、過去にあった重大な事件がどうして起こったのか調べてみましょう。そうすれば、そこから古代死の商人の正体がつかめるかもしれませんよ。」
カワタ「そうだな…」

オオタ「チェルノブイリの原発事故は違いますかねぇ」
カワタ「あぁ?あれは旧ソ連の事故だろう。日本が主な行動範囲のやつらの陰謀じゃないだろう。」
オオタ「ですが、明治維新後の彼らの足取りはまったく不明です。世界進出しているかもしれませんよ。」
カワタ「うーん、そうかぁ…」
オオタ「そういえば、チェルノブイリってあの黙示録が予言してたんですよねぇ。」
カワタ「そ、そうか。これだけの事件ならノストラダムスが予言していてもおかしくないんじゃないか?」
オオタ「なるほど、そうですよ。さっそくタカハシさんに連絡しないと。」

タカハシ「なるほど、それは可能性がある。皆で手分けしてそれらしき予言を探してみよう」
 

さらに数日後…
 

タカハシ「駄目だ…、これだけの事件なのにそれらしき予言が一つもない。」
タカハシ「一体どういうことだ…?」
タカハシ「そういえば、どうして古代死の商人はここまで正体を隠すことができるんだ?」
タカハシ「行為は残るのに存在の証拠は始めから存在していないみたいじゃないか。」
タカハシ「まさか…、いやそうか、そうとしか考えられない。」

プルルルル…

オオタ「はい、もしもし。あ、僕ですけど…、えぇ、はい、わかりました。」
カワタ「ん?誰からだ?」
オオタ「タカハシさんが、すぐ来てくれって。カワタさんも。」

………

オオタ「タカハシさん。一体どうしたんですか?」
タカハシ「今から重要な決定事項を伝える。」

「本日をもって、MMRを解散する。」
タカハシ「この決定を覆すことはできない…。」

COUNT.0『真実』


戻る

モノーキ
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送