モノーキ
 
第13回「The Final Research COUNT.0『真実』」


タカハシ「本日をもって、MMRを解散する…。この決定を覆すことはできない。」

カワタ・オオタ「!!」
カワタ「な、なんで…、あと一歩のところじゃないか!!なんで突然解散しなきゃならないんだよ!!」
タカハシ「いや、これでいいんだ…。これで…全てが終わる……。」

 ………

タカハシ「俺達は今まで古代死の商人は、ある特定の人物が指導する団体だとばかり思っていた。だから、必ずどこかに証拠を残していると考えた。」
オオタ「しかし、証拠はまったくみつけられませんでした。」
タカハシ「あぁ、そうだ。しかし、この証拠が残らないという事実こそ、最大の証拠になるんだ。つまり、古代死の商人という組織は始めから存在していなかったんだ!!。」
カワタ「じゃぁ、俺達の今までの調査は全て無駄だったというのか!!」
タカハシ「いや、今までの調査どおり、なんらかの大きな陰謀が存在する。しかし、その陰謀は普通の人間が行うにはあまりにも長期的な戦略が多過ぎるとは思わないか?」
オオタ「そういえば…」
タカハシ「そこに大きな秘密が隠されていたんだ。我々が追いかけていた二つの事柄、これは今まで別のものと思っていた…。しかし、これらは全く同一のものだったんだ!!」
カワタ「ま、まさか…」

タカハシ「古代死の商人の正体はノストラダムスその人だったんだ!!」
カワタ「な、なんだって!!」
タカハシ「考えてもみろ、今まで古代死の商人と言われていた団体の活動が活発になり始めたのが、戦国時代以降、これはノストラダムスの死後の時期に相当する。」
オオタ「だからといって、古代死の商人の正体がノストラダムスだったて証拠はどこにも…」
タカハシ「いや、今まで調査してきた古代死の商人のしかけた陰謀にあるように、なんの変哲もないと思われていたものが突然歴史の表舞台にでてきてしまった例はいくつか存在する。」
カワタ「なんだって!!」
タカハシ「例えば、ただの一仕官から突然成り上がったナポレオン。一介の売れない画家であったアドルフ・ヒトラー…」
オオタ「二人ともノストラダムスが予言した人物ですよ!!」
タカハシ「ただの人として人生を終える二人を、突然ここまでのし上がらせることを可能としたのはまさに偶然としかいいようがない。しかし、ここまで偶然が重なる場合、偶然とは言えない。もはや必然…」
カワタ「つまり、ノストラダムスが偶然の力を操作して自分に都合良く彼らを歴史の表舞台に立たせたということか。」
タカハシ「それと同じように、ノストラダムスは偶然を意図的におこし、その力を利用して歴史を大きく操作してきた。」
オオタ「それを我々が今まで古代死の商人の陰謀と勘違いしてたんですね。」
タカハシ「あぁ、そしてノストラダムスは新しい人物を歴史の表舞台に祭り上げようとしていたんだ。」
オオタ「それはいったい!?」
タカハシ「それはあの有名な1999年を示した詩の1行に隠されている。『火星によって幸せに統治するであろう。』」
カワタ「この火星の部分に示されている人物が、今後歴史の表舞台に立つというのか!!」
タカハシ「あぁ、火星を表す『MARS』これを並べ替えると、『M AS R』となる。そして、『AS』には全世界でもっとも使われている言語、英語において『同一の』という意味がある。つまり『AS』は『M』と同じと解釈できる…」
オオタ「え!?ま、まさか…そんな…」

タカハシ「ノストラダムスは我々MMRの存在を予言していたんだよ」
カワタ「そ、そんな…、そんな馬鹿な…」
タカハシ「今まで俺達は火星を『ノストラダムスに予言を告げた炎』のことだとばかり思っていた。しかし、1999年から7ヶ月幸せに統治するのは我々MMRだったんだ。」
タカハシ「だが、俺達はついに予言の力を利用せず未来を予測することができた。この事実さえわかれば俺達が解散すればノストラダムスの予言は崩壊する。ノストラダムスの予言の力に対抗するにはこれしかないんだ。ノストラダムスが利用したバタフライ効果を逆に利用し、未来を…、運命の道筋を変更する!!

オオタ「僕達はこれからどうしたらいいんでしょう。ノストラダムスの2月14日の惨劇は防げるのでしょうか?」
タカハシ「俺達はノストラダムスの予言する未来に風穴をあけることができた。これは賭けだ。時間はない…、時間はないが、もしかしたら2月14日の惨劇も防ぐことができるかもしれない。」
タカハシ「運命というものは決して始めから決められたものではない。ノストラダムスが過去の世界から俺達を操作しようというのなら、俺達はさらにその先を読んで運命を切り開いていけばいい。」
タカハシ「そして…考えたくはないが、もし間に合わなかったとしても、きっとノストラダムスにし掛けられた運命の呪縛を解き放つことができる。重要なのは決してあきらめてないことだ。」
オオタ・カワタ「あきらめない!!」
タカハシ「そう、運命は一つじゃない。あきらめないことが俺達にできる唯一の戦いかたなんだ!!」
 
 

 人間一人一人が
   過去を知り
   現在を見つめ
   未来について考えていれば
 それはやがて大きな力になり
 より大きな運命を引き寄せることができる
 人間はどんな危機だって乗り越えることができる

 

人間の可能性は無限大なんだ
 
 


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