モノーキ
 
第15回「ノストラダムスを受け継ぐもの」


注:これまでのあらすじ。ノストラダムスは実は予言書を利用して現在までの歴史を大破壊へ向けて操作してきたのだ。しかしそれも現MMRAの力で防がれたのだった。

タカハシ「いったいどう言うことなんだ!!これは!!」
オオタ「タカハシさん。気持ちはわかりますが、落ちついてください!!」
カワタ「しかし、俺達にはどうしようもないだろう?」
タカハシ「お前達はこの現状を見てなんとも思わないのか?様々な凶悪犯罪や天変地異。これではノストラダムスが時間を支配していたときと何も変わらないじゃないか。いや、むしろ事態は悪化していると考えたほうが良い」
オオタ「だからといって、ノストラダムスの脅威が去った今、もう我々にはどうすることもできないじゃないですか。」
タカハシ「ちがう、まだ手はある。俺達は何か重大な事実を忘れているような気がするんだ。」
カワタ「けどよぉ、ノストラダムスの影響がなくなった今、もう一人ノストラダムスでもいない限りもう大丈夫だろ。今の事件は偶然だよ。偶然。」
タカハシ「いや、待て・・・。」
タカハシ「そうか・・・、ノストラダムスがもう一人いたと考えれば、全てが説明が付く」
カワタ「なんだって!!もう一人ノストラダムスがいただと!!」
タカハシ「あぁ」
オオタ「誰ですかもう一人のノストラダムスっていうのは?」
「セザールだよ」
オオタ「セザール…、あ…、たしかノストラダムスの息子の!!」
タカハシ「そうだ。ノストラダムスの予言書にも序文は息子セザール宛だ。わざわざ予言書の中で名指しをするくらいだ。彼がノストラダムスの予言…、すなわち世界を操作する方法(編集注:過去のMMR参照)を受け継いでいたとしても少しも不思議ではない。」
カワタ「けどよぉ、なんで今になってそのセザールって奴の予言がでてくるんだ?」
タカハシ「俺の考えでは、セザールの歴史を操る力はそれほど強くはなかったんだと思う。または父を尊重して大きく歴史をいじることはしなかった…」
オオタ「しかし、何故いまになって…」
タカハシ「ノストラダムスにとって、俺達の存在、行動はイレギュラーだったはずだ。それはセザールにとっても一緒だったはずだ。彼はノストラダムスの計画が途中で終わったのを知って今度は自ら歴史を操ろうと考えはじめたのではないか?」
カワタ「馬鹿も休み休み言え!!ノストラダムスだってセザールだって過去の人物のはずだ。ノストラダムスが過去から現在までの歴史を操っていたからって、同じ過去の人物のセザールが現在になって計画が失敗したことを気がつくことはできないだろう?」
タカハシ「その通りだカワタ。ここで新たに出てきた人物はセザール本人ではない。」
オオタ「では誰が…」
タカハシ「セザールのさらに子孫。ノストラダムスの子孫達だ。」
カワタ「なんだって!!そんなものが本当に存在するのか?」
タカハシ「確証はまだ掴めていない。しかし、過去に俺達が扱った事件にも未解決のものなんかがあるだろう?それがそうかもしれない。もしかしたら…ノストラダムスが行ったと断定したものも実は彼らの仕業だったのかもしれない。」
オオタ「すぐに、彼らの正体を突き止めないと!!」
タカハシ「あぁ、しかし一つだけ気をつけてほしいことがある。今度の敵は現在ここに存在する人間だ。仮にノストラダムスの子孫達が実在するならば、彼らは全力で自分達の秘密を守りに来るだろう。最悪の場合命の危険性もある。それでも…、俺についてきてくれるか?」
オオタ「何言ってるんですかタカハシさん。」
カワタ「そうだぜ、いまさら水臭いぜ。」
タカハシ「ありがとう。よし!!ノストラダムスの子孫達についてMMRA本格的に調査を開始する!!」
 

数日後…
 

オオタ「とは言ったものの、今までの中でもっともヒントが少ない調査ですねぇ。さっぱりわかりませんよ。」
カワタ「タカハシ「ノストラダムスは歴史の大筋を操ってきた。ならば歴史の細かい部分で不自然な動きをしていた事件をあたれば、彼らに当たる可能性は高い。」っていわれてもなぁ」
オオタ「駄目ですね。こっちもさっぱりわからないですよ。」
タカハシ「やはり、こちらも苦労しているようだな。」
カワタ「タカハシ!!」
タカハシ「さすがに今回はヒントが少ない。ノストラダムスの時のように切羽詰っているわけではない。気楽に行こう。」
カワタ「珍しく、やさしいこといってくれるじゃないか。このまま徹夜続いたら死んでしまうことだぜ。」
タカハシ「あぁ、彼らが動き出したのはほんの数ヶ月前のはずだ。バタフライ効果を利用している彼らが、今すぐ世界規模の行動をおこすとは考えにくい。」
カワタ「バタフライ効果って言うと、あれか…あのなんだっけか。風が吹けば桶屋がもうかるみたいな。」
オオタ「そうですよ。」
タカハシ「いや、まてよ…」
タカハシ「そうか…、そうだったのか…」
オオタ「何かわかったんですか?」
タカハシ「あぁ、セザール、そしてノストラダムスの子孫達の正体がな。」

タカハシ「ノストラダムスの子孫達の正体は桶屋だったんだ!!」
カワタ「なんで、よりによって桶屋なんだよ!!」
タカハシ「『風が吹けば桶屋が儲かる』この諺はなぜ桶屋が儲かるかしっているか?」
オオタ「いえ、たしかネズミがどうとか…」
タカハシ「『風が吹く→ほこりが舞う→ほこりが人の目に入る→目の不自由な人が増える→琵琶法師が増える→三味線が増える→猫をたくさん殺す→ネズミが増える→ネズミが桶をかじる→桶を買う人が増える』という経過で桶屋が儲かるんだ。」
オオタ「多分に偏見が含まれてますような気がしますが…」
タカハシ「しかし、それについて現在とやかくいっても仕方がない。重要なのはこの言葉は本来諺ではないということだ!!」
カワタ「なんだって!!」
タカハシ「考えても見ろ、どこのだれがこんなことを考えるんだ?そして、どうやったらこの言葉が諺として定着するんだ?あからさまに不自然だとは思わないか?」
オオタ「言われてみれば…」
タカハシ「実はこれは桶屋による陰謀計画であったと考えた方が自然だ。そして当時なんらかの理由で陰謀計画が流出してしまった。それを隠蔽するために現在使われているような意味の諺として定着させた。そう考えるほうが自然ではないか?」
カワタ「けどよぉ仮にそうだったとして、桶屋なんて現在存在しないぜ?」
タカハシ「はたしてそうだろうか…。たしかに桶屋という店は現在は存在しない。しかしそれが陰謀がもれたときの隠蔽工作の一環だとしたらどうだ?」
オオタ「つまり、自らの存在を他と融合させることで存在自体をくらませたと?」
タカハシ「そうだ。現在桶、またはそれに類するものはどこでも売っている。すでに彼らは桶屋という形を取りながらも世界中のあちこちに拡散してしまっているだろう…」
カワタ「でも本当に今まで桶屋がなんらかの陰謀を働いていたという証拠はあるのか?」
タカハシ「残念だが、方法がノストラダムスと同じものを使っているだけに、彼の陰謀と区別する手段は今のところはない…」
オオタ「では実在自体も疑わしいと?」
タカハシ「いや、彼らが関わったと考えられる事件が一つだけある。」
オオタ・カワタ「!!」
タカハシ「東海村の臨界事故だ…。」
カワタ「あの事件がそうだというのか?いったいどうしてなんだ!?タカハシ!!」
タカハシ「あの事件には桶が大きく関わっている…」
オオタ「あ…、そうか!!」
タカハシ「そう…、ウラン溶液を入れたあの容器。すなわち桶さ。」
カワタ「なんてことだ…」
タカハシ「彼らの存在がわかった今、俺達にできることはやつらの正体を一刻も速く見極め、彼らの陰謀を暴くしかない。大変なことかもしれないが現在それができるのは俺達しかいない。」
オオタ「また、大変なことになってきましたね」
カワタ「俺達だけでもなんとかなるさ。ノストラダムスの陰謀だって防ぐことができたんだ」
タカハシ「よし、MMRA出動だ!!」


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