モノーキ
第20回「伝統の理論が持つ恐るべき盲点とは!!」


カワタ「なぁ、タカハシ。最近オオタが姿を見せないがいったいどうしたんだ?」
タカハシ「あぁ、オオタは今重大な人生の岐路に立っているらしい。しばらくMMRAの活動はできないということだ。」
カワタ「人生の岐路?いったいどういうことだ?しかしどっちにしろ、二人で活動っていうのは、少し厳しくないか?」
タカハシ「そうだろうと思って、臨時で新しいメンバーを抜擢してきた。新人のオオカワだ。入っていいぞ。」

カチャ

オオカワ「あ、オオカワといいます。は、はじめまして…」
カワタ「おぅ、俺はカワタだ。よろしくな。まぁ、そう緊張するなって」
タカハシ「とりあえず、オオカワには読者からの手紙の整理を頼んでおいたのだが、めぼしいものがあったか?」
オオカワ「あ、はい。実は気になるこのような手紙が来てまして。」
 
東京都 大木さん(仮名)からのメール (一部抜粋)

 ワタシが小学生の低学年の頃、祖父がワタシの親の家に1泊しに来ました。
その夜、祖父はワタシと姉の眠る2段ベッドの隣に敷布団を敷いて寝ていました。
深夜、ふとワタシが、目を覚まし起き上がって横を見ますと……

 祖父の寝顔の隣に「祖父の頭部」があったのです。
向かって右に祖父の姿、左側に頭のみが「置いてある」といった感じです。
首が取れているのではなく、頭が2つあったのです。
ワタシは仰天して飛び上がり、すぐさま親の寝る部屋に駆けて行きました。
 開口1番に、「おじいちゃんの首が有るー!」と叫んだのをはっきり覚えています。
祖父に頭があるのは当然で、なんのことやら理解しかねた両親は
眠い目をこすりながらワタシと一緒に子供部屋まで来てくれました。
が、当然の様に、先程見た奇妙な光景はなく、
祖父はただ気持ちよさそうに寝ていたのです。

 結局ワタシが寝ぼけていたと言う事に落ちついてしまったのですが、
ワタシにはそれが不満なのです。確かに「見た」のですから。
あれは一体なんだったのでしょうか?
 

カワタ「これって、ただたんに寝ぼけていたんじゃねぇのか?」
タカハシ「い、いや、この情報は…」
オオカワ「え、えぇ、寝ぼけたにしては現象が変だなと思いまして。」
タカハシ「オオカワの言うとおりだ。今まで読者の情報から貴重な真相を解明してきたじゃないか。この情報は何か大きな現象が関与している可能性が考えられる。」
タカハシ「頭が二つ見える。このような現象が幻にせよいったい起こるものなのだろうか?」
カワタ「たしかに、変といえば変だよな。」
オオカワ「あ、すいません。あとこれと似たような現象で、このような手紙が来てまして」
 
東京都 鳥見(仮名)さんからのメール

私が体験した不思議な出来事についてメールさせていただきます。
私が徹夜していると、自分がベッドで寝ているビジョンが見えて、それを椅子から見て居る自分が居る。
そうおもったら、ベッドにねていた。
もしくは、突然首がもげてかくんと眠っている自分がいたりすると言う現象にあいました。
この現象は一体なんだったのでしょうか?
 

カワタ「へぇ、これも幻覚を見たということか。」
オオカワ「えぇ、一見幻覚と思える現象ですが、どうにもただの見間違いや寝ぼけていたとは思えないと思ったので」
タカハシ「たしかに、オオカワの着眼点はいいところをついている。新人にしては上出来だ。」
オオカワ「あ、ありがとうございます。」
カワタ「しかし、これってやっぱり寝ぼけていたんじゃないのか?両方とも寝ていた、徹夜していたという共通点があるんだし。」
タカハシ「あぁ、その可能性も充分にありえる。しかし、普通寝ぼけているときは、勘違いだと自分でわかるはずだ。このようにはっきりとした実像を見たという例はないとは思わないか?」
カワタ「言われてみれば、普通のねぼけた状態とは違うかもしれないな。」
タカハシ「つまり、両者とも何か別の原因で幻覚を見たということか。」
オオカワ「徹夜してて、脳に何か特別な影響でも出てきたのではないでしょうか。」
タカハシ「いや、それは考えられない。それならば、そこら中に幻覚を見た人がいるはずだ。」
カワタ「んー、じゃぁ幽霊を見間違えたとか?」
タカハシ「それはないだろう。まさか幽霊と身内や自分と見間違えるはずがない。」
オオカワ「それでは、この現象は一体なんなんでしょう?」
カワタ「鳥見さんはこの後起こることを見ていたんだろ…。大木さんは首が突然二つになった?わからん」

タカハシ(この後…?)

タカハシ「いや、待てよ…。そ、そうか、そうだったのか。」
カワタ「何かわかったのかタカハシ!!」
タカハシ「この幻覚現象には大きな共通点がある。」
オオカワ「えぇ?いったいなんなんですか」
タカハシ「この二つの現象は、自分または他人の時間軸のずれた映像を見ていたんだ」
カワタ「なんだって!!」
タカハシ「つまり幻覚でも、幽霊でもないんだよ。例えば大木さんの例で言えば、大木さんは寝返りをうつまえのお爺さんの映像を見てしまったんだ。」
タカハシ「そして鳥見さんの場合、過去に自分が寝ている映像を見てしまったんだ。」
オオカワ「こ、これはどういうことなんですか?」

タカハシ「アインシュタインの相対性理論には大きな欠陥があったんだ」
カワタ「なんだって!!」
オオカワ「ど、どういうことですか?」
タカハシ「いいか、考えても見ろ。アインシュタインの相対性理論はマイクロソンモーレーの実験による、光速度一定の法則を基に作られた理論なんだ。」
カワタ「それで、過去の映像が見れるということは光速度一定の法則が崩れるということか?」
タカハシ「そういうことだ。」
オオカワ「ですが、マイクロソンモーレーの実験は何度も追試されて光速度が一定であることはゆるぎないといわれていますが?」
タカハシ「そこが、現代科学者の思い込みなんだ。実際に家の中で椅子からベッドまでの光速度を追試した?という条件を聞いたことがあるか?彼らは『光速度は一定である』という前提のもとでしか実験してないんだ。」
カワタ「じゃぁ、今回の現象はどう説明がつくんだよ。」
タカハシ「いいか、例えばだ。極まれな条件で、その条件が何かまではわからないが、光の速度や光の角度が変更されるとしたらどうなる?」
オオカワ「あ、だとしたら今までの実験は例外を除いたものしか実験してないことになりますね。」
タカハシ「あぁ、市民の声を聞かず研究室の中でのみで、自分たちの世界に入っているからこんな簡単なことにも気がつかなくなっているんだ。」
カワタ「でもよ、光の速度や角度が変わったからといって、いったいどういうことになるんだ。」
タカハシ「いいか、考えても見ろ、光の速度が変わる可能性が存在することは既に示した。ということは、光は光は光の速度を超えた速度の光も、マイナスの速度をもった光が出てくることも考えられるとは思わないか?」
オオカワ「ということはどうなんでしょう?」
 

タカハシ「つまり、過去や未来を見通せる可能性があるということだ!!」

カワタ・オオカワ「なんだって!!」
タカハシ「もう一度いう。過去や未来を見通せる可能性があるということだ。」
タカハシ「今まで定められた光より速い速度の光が出るならば、我々は過去を見ることが出来る。そして、マイナスの速度の光を出すことが出来れば我々は未来を見ることが出来る!!」
カワタ・オオカワ「!!」
オオカワ「では、大木さんや鳥見さんが見たものはこの現象だったんですね。」
タカハシ「そうだ、大木さんは過去か未来のお爺さんが寝返りをうったときの光を見てしまったんだ。鳥見さんも、過去か未来の自分の姿を見てしまっていたんだ。」
カワタ「いや、それよりも重要なのは、ま、まさかノストラダムスは…」
タカハシ「あぁ、この技術を応用して未来を見ていた可能性が高い…」
カワタ「なら、この特殊な光が出る条件がわかりさえすれば…」
タカハシ「俺たちにも勝ち目はある。ノストラダムスの子孫たちに対抗するすべができるかもしれない。」

タカハシ「これからは、この特殊な光について徹底的な調査を行う。」

タカハシ「ノストラダムス、そしてその子孫たち…。お前たちの野望はきっと俺たちが食い止めてみせる。そして人類が自らの意思で未来を選択できるようにしてみせる。」

タカハシ「よし、MMRA出動だ!!」


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