モノーキ
第22回「現代日本の病巣の真実を暴く!!」


オオカワ「ふぅ、手紙の整理も大変ですねぇ。」
カワタ「おい、オオカワ。もう変わった(オオカワった)手紙はないのか?」
 

ピキーン
 

カワタ「おいどうした。何故笑わないんだこのやろう。この爆笑ギャグがわからねぇのか。オオカワてめぇ。」
オオカワ「ぎゃー、た、たすけて…」
オオタ(よかった。避雷針が出来て…)
オオタ「カワタさん。それくらいで勘弁してやってくださいよ。大体寒い親父ギャグを言ったカワタさんが、悪いんじゃないですか。」
カワタ「なんだと、オオタてめぇ」
オオタ「ぎゃー、た、たすけて…」
オオタ(よ、余計なこといわなきゃ良かった…)
オオカワ「お、親父ギャグと言えば、こ、こんな手紙が…」
 
匿名希望さんからの手紙

なぜ、最近のガキは「青っパナ」をたらさなくなったのですか?

なぜ、親父ギャグはいつの時代も変わらないのでしょうか?

ぼくは、このことが気になって、昼もぐっすり眠れてしまいます。MMRAのみなさん、
どうかこの奇妙な現象を解明してください。

カワタ「なんだ、この悪戯の手紙は、こんなの捨てちまえこのやろう。」
オオカワ「ぎゃー、た、たすけて…」
オオタ「まぁまぁ、カワタさん。タカハシさんの口癖じゃないですか。『読者の手紙は大切にしろ』って。」
カワタ「じゃぁ、この手紙にも驚くべき真実が隠されているとでもいうのか。」
オオタ「そうかもしれませんよ。」
カワタ「じゃぁ、解いてもらおうじゃないかよ。その真実ってのをよ。」
オオタ「う…」
オオカワ「じゃぁ、とりあえず話題になった、親父ギャグから考えてみましょうか。」
カワタ「お前が仕切るなぁぁぁぁ!!」
オオカワ「ぎゃー、た、たすけてー」

オオタ「質問そのまんまですが、なぜ、親父ギャグはいつの時代も変わらないんですかねぇ。」
カワタ「それは、同じようなギャグばかり聞かされていたからじゃないか?」
オオタ「じゃぁ、僕達が親父になったら、やっぱり同じ親父ギャグを言うようになってしまうんですかねぇ。」
カワタ「む、俺はこの素晴らしいギャグセンスを保てるからなぁ。」
オオカワ「あれで…」
カワタ「あー、なんか言ったか?オオカワ君」
オオカワ「ぎゃー、た、たすけて…」
カワタ「しかし、本当につまらない親父ギャグには困るよな。」
オオタ「ちょっと待ってください。最初から僕達は親父ギャグはつまらないものと決めていたのですが、その前提は正しいのでしょうか?」
カワタ「何いってんだよ。つまらないから親父ギャグって言ってるんだろ?」
オオタ「それですよ。面白い親父ギャグっていうのはあるんですか?」
オオカワ「そういえば、ありませんねぇ。」
オオタ「だけど、実際のところ親父のギャグは本当につまらないものばかりなのでしょうか?そうだとしたら、僕ら若い年代と親父との間で会話というものがほとんどなりたたないと思いませんか?」
カワタ「言われてみれば…、そうかもしれないな。」
オオカワ「ということは、面白い親父ギャグも存在するということですね。」
オオタ「ちょっと待ってくださいよ。確かに親父ギャグは場を凍らせるものがあるのは確実です。しかし、それは場が凍ったときの印象が強すぎて、普通の面白いギャグの印象はまったく掻き消えていると考えられませんか?」
カワタ「なるほど、俺達もさっきみたいにすべったギャグを飛ばすことはあるものな。」
オオカワ「それが、親父のギャグだと、ギャグの感覚の世代間のギャップが強すぎて、印象が強くなりすぎるということですね。」
オオタ「そうですよ。たしか似たようなことが統計学者の間で言われていたような…」

パラパラパラパラ

オオタ「あ、ありました。」
オオタ「親父ギャグはジーンディクスン効果による妄想だったんですよ。」
カワタ「なんだそのジーン何とか効果っていうのは」
オオタ「ジーンディクスンというのは、アメリカの有名な預言者のことです。自称的中率80%だそうです。」
オオカワ「その人が、どうしてジーンディクスン効果と呼ばれるようになったのですか?」
オオタ「実際は、予言が全然当たってなかったんですよ。80%どころか数%くらい。それも当たって当たり前のような予言ばかり。」
カワタ「そんなの預言者でもなんでもないじゃないか。」
オオタ「そうです。でも彼らがなぜ預言者と呼ばれるかと言うと、大量のはずれた予言は忘れられて、当たったわずかな予言のみ覚えられてしまうからなんです。これがジーンディクスン効果と呼ばれるものなんです。」
オオカワ「親父ギャグも、面白いギャグの中に時々世代間によるギャップのある寒いギャグが混じってしまうから、それのみの印象が強くてそれだけ覚えられてしまうんですね。」
カワタ「なるほど、寒いギャグの割合自体は、俺達と大して変わらないような気がするな。」
オオカワ「さっきのは、凄い寒かったような気がするんですけど…」
カワタ「その一言が余計なんだよ!!」
オオカワ「ぎゃー、た、たすけてー」
オオタ「だから、依頼者の『なぜ、親父ギャグはいつの時代も変わらないのでしょうか?』というのも、親父ギャグは実は時代ごとに変わっているんですよ。ただ世代間のギャップの印象が同じなので、親父ギャグは変わっていないと錯覚してしまっていたんですよ。」
カワタ「そういうことだったのか…」

オオカワ「じゃぁ、次の話題の、青っぱなを考えてみましょうか。」
カワタ「だから、お前が仕切るなぁぁぁぁ!!」
オオカワ「ぎゃー、た、たすけてー」
オオタ「いや、これは今の親父ギャグの論争を考えれば、おのずと答えは出てきそうですよ。」
カワタ「どういうことだ?」
オオカワ「ギ、ギブ、ギブアップ!!」
オオタ「今の結論からすると、親父ギャグといわれるのは、寒いギャグの中でギャグの感覚の世代間の違いということでしたよね。」
カワタ「なるほど」
オオタ「つまり近年の情報化の波によって、ギャグの感覚の世代間のギャップが以前に比べて凄く大きくなっているんですよ。」
オオカワ「あ、わかりました。ギャグの感覚の世代間の違いが大きくなったっていうことは、親父ギャグの寒さも増えたと言うことですね。」
カワタ「んー、だからどうしたんだ?」
オオカワ「免疫ですよ。昔の人はギャグの感覚の世代間の違いが少なかったから、寒さに対する免疫が出来ていなかったんですよ。」
オオタ「それに比べて、最近の親父ギャグを食らっている子供達は、昔に比べて強烈に寒いギャグを食らっているから寒さに対する免疫が出来ているんですよ。だから、青っぱなの子供が少なくなったんですよ。」
カワタ「なるほど、これで問題解決だな。後はタカハシにレポートまとめて提出するだけだな。」
オオタ「僕はカワタさんの言ったように、ちゃんと解決してみせましたからね。その役目はカワタさんですよ。」
カワタ「い゛ー」


戻る

モノーキ
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送