モノーキ

格闘ゲームにおける挑発行動に関する考察

 

私は大の挑発好きである。
挑発は、格闘ゲームにおける技術の戦いから、
精神世界の戦いに簡単に引きずり込むことの出来る強力な技である。
平たく言えば、相手をからかうのが楽しいだけなのだが。
そこで、理想の挑発技術と、ゲームにおける挑発のあり方について考えたい。
 
1.挑発の使いどころ
 
これについて論じる前に一つ述べておきたいことがある。
ダンはだめだ。
挑発はあくまで、相手の精神に攻撃するところに意義がある。
そして、そのダメージはこちらがダメージを食らうリスクと同等でなくてはならない。
しかし、ダンの挑発はキャンセルも効かず、
ひたすらリスクばかりが大きい。
挑発は出すことに意義があるのではない。
あくまで、戦いの中の作戦の一つと認識して欲しい。
 そこでその辺を考慮しつつ、主な使い方を説明しよう。
 
1)開始直後に出す
試合開始直後に出すことにより、相手に一瞬ムカッとさせることが可能である。
もしくは、ふざけていると思わせることも可能である。
2)攻撃を誘う
相手の足払いが微妙に届かない位置で挑発を誘う。
これで相手が足払いをすかしてくれればしめたもの、
遠慮無くこっちの攻撃を当ててあげよう(要リーチ)
3)遠くで出す
遠くで出すと相手も調子にのって挑発を出してくることも多い。
この場合、今までの行動からわかっている人間か、ただ悔しいから出しているのかを判断しよう。
前者の場合、お互いのひとときの友情を確認しあい、
後者の場合、遠慮無くこちらから攻め、主導権を獲得しよう。
4)おもむろに出す
普段なら必殺技を出すところを挑発。
など、突然挑発を行うと、不用意に反撃してくることも多い。
また、緊迫した戦いの中、相手の緊張感を崩すことも可能だ。
 
以上が基本的な挑発方法である。
筆者のように勝ちを半分捨てて挑発ばかり出していると末期症状だが、
各自、適度に様々な応用を施して、素敵な挑発ライフをエンジョイして欲しい
 
実用例
 
ダン
対空・214スタート
上にあんなことを書いといてなんだが、
相手のジャンプ攻撃にあわせて必殺挑発をだす(前方に転がっても可)
これで挑発が完全に決まったときの精神ダメージは限りなく大きい。
まさに、試合に負けて勝負に勝つだ。
弟に偶然これを食らったとき、筆者は悔しさのあまり床をたたいて吼えた。
 
キッド
ジャンプ強キック・立ち強パンチ・「ヘイッ!!」
WHのキッドの基本3段(冗談抜きに)
これを使わないキッド使いはあきらかにWHの楽しさの1/10も理解していない。
 
2.理想的な挑発技
 
次にシステム的な挑発について考えてみよう。
しかし、さきほどの点を理解していただければ、説明は楽であろう。
まず、最近のゲームの問題点として、
「挑発としての役を果たしてない」
と、いうことがあげられる。
まず、挑発は出した直後に相手に「挑発されたぁ」と思われなければならない。
そのためには最近のゲームのように、ちょろっと動いてうだうだ言ってるようでは駄目である。
挑発に必要な最低限の動作は
「素早く、おおげさに」
である。
「素早く」は挑発を出しても、挑発が出るまでにワンテンポかかってたら使い物にならないし、
終わりが遅ければそこから次の行動に移ることが出来ない。
「おおげさに」はいくら挑発を出したところで、相手に気づいてもらえなければ意味がない。
理想を言えば大きな動作で、大きな声で、であろうか。
近年私の知る限り、これらの条件を満たしているキャラは「ジョー東」くらいである。
そして、これらのことは普通の通常技と作成条件がなんら変わりのないことがおわかりだろうか?
「挑発も一つの技である。」
 
さらにゲームシステムについて、もう少し突っ込んでみよう。
しかし、挑発システムに関してほぼ完成されたシステムはすでに存在しているのだ。
それがWHP(ワールドヒーローズパーフェクト)である。
このゲームは挑発erのまさに理想郷である。
挑発を使った戦いを念頭に入れて開発されているのがよくわかる。
まず、4種類の挑発。
これはレバーとボタンの組み合わせで選択可能である。
キャラによっては5つめの挑発も存在し、通常技をキャンセルすることも可能である。
そして、スタートボタンを使わない挑発。
筐体によってはスタートボタンは、
ボタンを押すなとでもいいたげなような位置についているものがある。
これを改善しろというのは無理な話なので、同時押しで出せるということは非常にありがたい。
適度なリスクとキャンセル可能
このゲームの挑発は出した瞬間はガードができなかった(はず)
これにより不用意な挑発は不可能であった。
しかし、挑発に成功後は相手の不用意な攻撃に対し、
すぐさま反撃し返すこともできた。
その他にもキャラごとの特徴が大きくでた挑発法など、
まさに完璧であった。
ゲーム自体もできがよく一部の欠点(前作がやばかった、ディオが速攻ばれたなど)により、
市場から早々に消えたのはまことに残念な作品であった。
個人的には格ゲー最高峰と思っている。

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