モノーキ

デッドライン書評



00/9/6

トム・デマルコの「デッドライン」を読了。
この本は小説の形をとっていはいるが、小説の形を借りたソフトウェアプロジェクト管理のHowTo本である。

この本は非常に価値のある本だった。
なぜなら、小説の形を借りて、理想のプロジェクトの流れというものが初めてわかったからである。
いままで、

「設計はこんなものでいいのか?」
「あぁこんなもんだ。」

「自分の記憶では、〜という手法をここで使うのがいいとされていると思うが?」
「それは理想だ現実は違う」

といいつつも実は理想すら知らない人達に囲まれて育ってきた。
たしかに、この本のプロジェクトは優秀な人材がそろっていて、どうしようもない政治的問題を奇跡で解決している。
(政治的問題は「奇跡で解決する」という教訓ではなく、「政治的問題は下っ端ではどうしようもないこともある。」という受けいれざるを得ない現実的な教訓を得る話だが、小説でそれを解決しなかったら話にならない。)
だから、なんでもかんでもまねできるわけではないし、成功を約束されたものではない。
(そもそもソフトウェア開発に銀の弾丸はない。という言葉は憶えておいた方がよい。)

しかし、理想を知らなければ理想に近づくことはできない。
何が問題か理解できないし、ましてや修正など不可能だ。

もし、この本がただの教訓と解説を並べただけのつまらない本だったら、まったく役に立たなかったろう。
(パターンとして定義、整理してあればそれはそれで役には立つが)
この本の真の価値は、堅苦しいこの業界の本の中で、気楽に読みやすくしかも役に立つということだ。
超遅読(遅いときは電車一往復で雑誌1ページくらい。集中できん)の自分が3日で読みこなせるくらいの本なので、一読の価値あり。

よく考えたら、会社であまり学んでないような気がしてきた。
礼儀作法とか電話の取り方とかそんなのだけか?
あと名刺交換。



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