モノーキ

子供だましにだまされるな



99/11/3

「子供騙し」という言葉はよく聞く。
しかし、本当に「子供騙し」なものは子供にしか通用しないものなのであろうか?
例えばロボットについて見てみよう。
たしかに子供向けロボットの絵柄、図柄などを見ると単純なラインで構成されたものが多くあり、複雑な形状のロボットは好まれない傾向がある。
これは人間の絵の認識力が後天的な学習によって得られるものであって、手前の鹿と奥にいる象の絵(つまり、純粋な絵の大きさだけでは象の方が小さい)を見せた場合、遠近法を知らない人達に見せた場合、象の方が小さいと思うのと無関係ではあるまい。 しかし、作っている側は「子供向けだからこんなのでいいや」と作っているだろうか?
ロボットのデザインの優秀さは絵の細かさや複雑さで決まるものではない。子供向けと定義した場合、デザインに制限がでるに過ぎない。 つまり単純な線で構成されているからくだらない、などの論理はなりたたない。
だが、実際に探せば「子供向けだからこんなのでいいや」と作られているものもあるだろう。
では、あなたが子供の頃に「子供向けだからこんなのでいいや」と思ってものを買って(もらって)いただろうか?
おそらくはそうではあるまい。
子供は少ない小遣いを有効に使うため買うものを検討、吟味しその上で欲しいものを購入していたはずだ。(ときには失敗しただろうが)むしろ、「子供向けだからこんなのでいいや」という商品を買っていたのは大人が子供の選択権なしに買ったおみやげなどのものに多くはなかったか?
子供向けのものを「子供騙し」と一蹴し、見向きもしない大人達は本当に子供達より本質が見えているのだろうか?
「子供騙し」にだまされているのは、本当は我々大人なのではないだろうか?



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