モノーキ
自己啓発の恐怖


その1 自己啓発はあなたを助けてくれる?

いきなり酷な質問ですが、自己啓発は本当にあなたを助けてくれるのでしょうか?
私が何点かの書籍を読んだ限り、必ずしもそうとはいえないようです。
オウム真理教(現アレフ)の事件を考えてください。
大抵、彼らの勧誘の対象になったのは、皆人生になんらかの疑問、不安を抱えた人達ばかりでした。
つまり、人生とは何ぞやという、自己啓発を行ってもおかしくないような人達ばかりです。
そう、あなたや私は、気の弱さにつけこむ、宗教やその他悪徳商法の格好の鴨なのです。

あぁ、この世に神も仏もないのでしょうか。

と、そんなに悲観することはありません。
ここで紹介するのはそんなのに引っかからないような自己啓発のやり方なのです。
簡単に紹介しますと、主に勧めるのは本です。
本を読んで、自分を少しずつ変えていきましょう。ということです。
本ならば、例えだまされたって、高くて2000円前後です。
対した被害じゃないですか。

え、私があなたを鴨にしてるんだろうって?
そんな…


その2 自己啓発本はゴミ本多し

では、どんな本があなたを鴨にしようとしているのだろう?
というわけで、少し読んでみた感じの感想だ。

○文字がスカスカな本はゴミ
人生だろうがなんだろうが、貴重な経験を、そんな分厚いわりには、上下が大幅に切れてて、文字間が1cmくらいの本に集約することはできんだろう。
仮に、集約したとしても、我々が欲しいのはそれを実践していくためのノウハウなのだ。
つまり自己啓発本に必要なのは、
・「何が重要か?」という点をわかりやすく、なっとくさせる文。(何が重要かだけではだめ。)
・「重要なことを実践していくためには、どうしたら良いか?」という点をわかりやすく、なっとくさせる文。(同上)
・上記のことを、自分にもできると思わせる。
この3点なのだ。
このうちどれか一つでもかけていたら、我々には「雲の上の人の努力成功記」を読んでいるに過ぎなくなる。
この3点をスカスカな本でかけるとでもお思いかね?こういう本は大抵エピソード紹介と教訓たれて終わってます。
本当に我々のことを思っている人達は、あふれる人生体験から、取捨選択してぎりぎりまで絞ってくれている人が多いので、少なくともスカスカってことはありません。
(補足:例外的に本当に一点だけを解説するためだけの良書もあります(例:チーズはどこに消えた))

○信ずるものは救われない
よく胡散臭げな自己啓発本には、
「自分の力を信じればなんでもできるぜ。」
という、論調で書かれているものが多い。
しかし、この考え方は非常に危険である。
まず、根本的に「信じなさい。信じたものだけが救われます。」という論調そのものが怪しい新興宗教入っています。、この理屈がいかに危険かは。その手のサイトを探してみてください。
仮に信じたとしても、この考え方の危ないところは、危険なお子様が
「俺は信じてるから、ゲームクリエーターになれるんだぜー」
という信じている以外の無根拠な自信を持ってしまい、大変迷惑です。
さらに、その言葉を信じた人がいます。しかし、目標は達成できませんでした。なんといわれますか?
「信じ方が足りません」
この一言で、信じて失敗した人を切り捨てられるので、この「信じれば何でもできる」という論旨は成り立つのです。
じゃぁ、何を信じるのかって?
可能性ですよ。
(補足:信じるのは悪いことじゃないです。努力もなにも伴わない、自分の今の実力に不相応な望みを信じたって、意味はない。ということです。)

○あんたに俺の気持ちがわかるのか?
ここに限り根拠のない推論です。
世の中には生まれついての楽天家という人がいて、ネガティブな人間にはうらやましい限り。
そういう人が書いた、人生を楽に生きるコツとかいう本をときどき見かけますが、そういうのって信頼できますか?
先ほど根拠のない推論と書きましたが、明確にそういう人が書いたとされる本を読んでないか、覚えてないので。
我々は我々なりに悩んで生きているんです。
そんな中で楽天家が、「悩むんじゃないよ」とかいったとしても、むかつくだけです。
それができないから、悩むんじゃないか!!
できれば、我々と同じ悩みをもって、それを克服した人の本を読みたいですよね。
実際にそういう人の本は、我々の立場に立って考えてくれ、深みのある内容が多いです。
モノーキ
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