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モノーキ

騎士ガンダム物語〜THE SEED〜



第 ニ章「登場!なぞの乱入者」


勝負は一瞬で決した。

「行け!!バ クゥ!」

デュエルの発した命令に忠実に従うバクゥ。しかし。

「待 て!」

この一言で、ピタリと動きをとめるバクゥ

「な、な に!?バクゥが俺以外の奴の命令を聞くだと!?」

その動揺の隙を彼は逃さなかった
ヒュン!


片手に持った鞭を しならせ、一瞬のうちにデュエルの槍を奪う。

「なんだと!?き、貴様何者だ!」


「ふ、ただの通り すがりの旅人さ…。それはさておき、これで状況はこちら二人に、君一人。しかも君の武器は、こちらの手の内にある。さて、どうする?」

「く、 増援を呼んでくる。貴様らそこを動くなよ!来い、バクゥ!」

騎士ストライクには目の前で起こった状況がにわかに は信じられなかった。王の御前試合などで、何度か手合わせをしたことがあるが、デュエルの腕前は確かだ。一騎打ちが原則の御前試合では使えないが、バクゥ との連携攻撃では、騎士ストライクですら勝ち目はかなり薄い。
それを彼はたった一人で、しかも一瞬でけりをつけてしまったのだ。

「あ の、あなたは…?」
「俺のことはまた後だ。行くぞ、早くしないと本当に追っ手が来る!」

き びすを返して走り出すなぞの男。その後をストライクはあわてて追いかけた。


数刻が過ぎ、ようやくなぞの男が足を止 めた。あわてて歩を詰めるストライク

「ここまで来れば安全だろう。少し休むか。」
「あの、 あなたは?」
「おいおい、まずは言うことがあるだろう。」
「そうですね。失礼しました。先ほどは危ないところを 助けていただき、まことにありがとうございました。私は騎士ストライク。つい先日までザフトの騎士団長をしておりましたが、今はこの有様です。」
「俺 の名はインディジムヘンソンJr.。世界の各地の遺跡を探して旅して回っている。お前さんのことは、ちょっとした知り合いに脱出の手引きを頼まれてな。お 人よしの俺は引き受けてしまったというわけだ。ほら。」

腰につけてあった水筒を、ぶっきらぼうに投げ渡す。不意 の行動にちょっと動揺しつつも、しっかり受け取り、ストライクは何日かぶりにきれいな水を口にした。
なおも手提げ袋をゴソゴソしてい るインディに対し、立て続けに質問する。

「アスランに頼まれたのですか?」
「いや、俺もこ の計画に関わっている者の全貌は把握してない。」
「私の脱出はアスランの独断ではなく、裏で計画をした人物がいるということです か?」
「まぁ、そういうことになるな。あまり詳しいことは、まだお前さんには話すなと言われているんだ。さて、お前さん。これからど うする?行くあてはあるのかい?」

次はパンをストライクに投げる。今度は余裕を持って、受け取ることができた。
こ こ数日ろくなものを口にしておらず、即座に胃袋に入れたい欲望に駆られたが、騎士としてのプライドがそれを抑制した。

「は い、私の脱出の手引きをしてくれたアスランからは、オーブへの脱出を勧められました。それに従おうと思います。それに、オーブには肉親もいますし…」
「そ うか、じゃぁ決まりだな。少し休んだらすぐに出発だ。まだ充分休めるほど、安全なところまでは来てないからな。しばらく強行軍になるぞ。飯を食っている間 は見張りを頼む。食い終わったら起こしてくれ。」

と、言うや否や、インディは横になり寝息を立て始めた。休める ときには、ほんのわずかな時間でも休む。彼が相当の修羅場を潜り抜けてきた人物ということだけはわかり、ストライクはようやくしばらくぶりのパンにありつ いた。


し かし、その様子をつぶさに観察する影がいることに、このとき二人とも気づいていなかった。

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