モノーキ
第14回「人間の能力を抑制する恐るべき道具の正体とは!!」


運命の2月14日から1ヶ月が過ぎた

すでに我々を含め人々は平和な日々を過ごしていた。

    あの日…

    タカハシ「何か異変はあったか!?」
    オオタ「いえ…、何も…」
    タカハシ「そっちはどうだ!?」
    カワタ「特には何も起きてないぜ」
    タカハシ「た、助かったのか…」

そう、ノストラダムスによるウィルス拡散計画は失敗に終わったのだ。
それが我々の行為によるものなのかは、確認するすべは無い。

カチャ

パンパン!!

カワタ「イェイ!!」
タカハシ「なんの真似だ?これは?」
カワタ「お祝いだよ、お祝い。人類滅亡計画を防げた。」
オオタ「でもちょっと残念ですよね。僕達が世界に名を残せるかもしれなかったのに…」
タカハシ「おいお前達、ちょっとうかれすぎやしないか?今回の惨事は防ぐことはできたかもしれない。しかし、ノストラダムスの運命の支配はたまたま今回のものを回避するのに成功しただけで、全てを防ぐことができたとは限らないんだ。」
カワタ「だから、こうして俺達が復活したんじゃないか。いいだろ、とりあえずの危機は回避できたんだから、少しくらい羽目を外したって。」
タカハシ「……、たしかに少しピリピリしてたな。すまない。」
オオタ「でも、カワタさんお手柄ですよね。『MMRが予言されているなら、名前を変えればいいじゃん』なんて単純なこと、普通の人じゃ思いつきませんよ。」
カワタ「んん〜?なんか誉めるふりして、別の意味が入ってないか?オオタくん」
オオタ「そ、そんなことないですよ〜」
タカハシ「まぁ、いずれにせよ。MMRAとして再び活動できることは喜ばしいことだ。」
カワタ「けどよぉ、新しくやりなおすと言っても最大の問題点だったノストラダムスの危機も回避できたんだぜ?これ以上何を調査するんだ?」
オオタ「でも、まだ解いてない謎も多いじゃないですか。」
タカハシ「あぁ、これからは取りこぼした謎を解決していくだけになってしまうのかもしれないな…」
カワタ「なに、復活早々しみったれた話題をしているんだよ。とりあえず飲みにいこうぜ、パーッと!!」
オオタ「そうですね。じゃぁ、今夜6時に待ち合わせしましょう。」

…………

オオタ「カワタさん遅いですねぇ。」
タカハシ「そうだな。会社には遅れても、飲み会には遅れる奴じゃぁないんだがな。」
オオタ「あ、タカハシさん。きましたよ。」
カワタ「いやー、悪い悪い。会社で昼寝してたらこんな時間になっちまってよぉ…」
タカハシ・オオタ「…(怒)」
オオタ「いったい何時だと思っているんですか!!もう8時ですよ。」
タカハシ「ん?まてよ。オオタお前たしか左利きじゃなかったか?」
オオタ「?えぇそうですけど…」
タカハシ「そうか、ま、まさか…」
カワタ「何かわかったのか!!」
タカハシ「俺達は世界を操る陰謀組織はノストラダムスだけだと思っていた。だが…、ま、まだだ…。まだ、終わりではなかった…」
カワタ「な、なんだって!!」
タカハシ「世界を操ろうという陰謀をたくらむ人物が世界中にただ一人なわけがない。」
カワタ「と、いうことは、まさか!!」
タカハシ「あぁ、まだ大きな陰謀が世界を包んでいる…。オオタが左利きという事実がそれを教えてくれた…」

タカハシ「腕時計は人間の右脳の抑制に使われていたんだ。」
カワタ「なんだって!!」
タカハシ「考えてもみろ、左利きの人は利き腕に制限がかかるのに、何故腕時計を左手にはめる必要がある?」
オオタ「そういえば…」
タカハシ「つまりこのことは、何物かが全ての人に腕時計を左手につけさせることにより、人間になんらかの影響を与えようとしていることに他ならない」
カワタ「それと右脳の機能の抑制になんの関係があるというんだ!!」
タカハシ「人間の右脳は体の左半身、左脳は右半身に大きな影響を及ぼしているのは周知の事実だ。ならば、その左半身でもっとも神経細胞の通っている左腕を常に圧迫しつづけたらどうなる?」
オオタ「右脳からの神経伝達の速度が遅くなってしまうんですね!!」
タカハシ「そう、左半身の機能が抑制されることにより、結果的には右脳の機能が抑制されることになるんだ…」
カワタ「右脳の機能が抑制されると、一体どうなるっていうんだ!?」
タカハシ「右脳は主に人間の想像力、芸術などをつかさどっていると言われている…」
オオタ「!!!」
タカハシ「そう、芸術を慈しむ心。そしてそれを感じるゆとり。そしてさらにそこから様々な思いを馳せる想像力。これらが全て失われていくことになる。」
カワタ「でも、俺達はそんなに腕時計の影響を受けているとは思えないぜ。」
タカハシ「いや、現代的な腕時計が生まれたのが1900年前後。その後、第一次世界大戦と急激に世界が科学技術すなわち左脳へ傾倒し、ゆとりがなくなっている時代と一致する。」
オオタ「そ、そんなまさか…」
タカハシ「たしかににわかには信じがたい話かもしれない。しかし、これは眼前に広がる事実なんだ。事実から目をそらしてはいけない。まずは事実を認めることから初めなければならないんだ。」
カワタ「この陰謀を仕組んだ組織の正体はわかるのか!?」
タカハシ「いや、俺達の力ではまだ…。しかし、いつか正体をつかむ。それが俺達MMRAの役割なんだ!!」
カワタ「へへ、まだ俺達が頑張らなきゃいけない世の中とはな。」
オオタ「悔しいような嬉しいような複雑な気分ですね。」
タカハシ「世界に渦巻く陰謀の嵐。これを俺達三人で防ぐことができるのか…?いや俺達にしかできないんだ。」
タカハシ「よし、MMRA出動だ!!」

オオタ「とりあえず、立ち話もなんなんで、店入りましょう」


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